完了検査

工事がスタートした後は、工事を円滑に進めるため、総合定例会議(管理組合・施工会社・監理者の三者会議)が月に1~2回程度開催されます。工期が短く、管理組合が集まれる回数が限られているなかで、総合定例会議の果たす役割は大きいといえます。会議では工事の進捗状況、足場をかけて分かった建物の状態の報告、色彩計画の承認、居住者からの問い合わせへの対応などを協議します。施工者と監理者は現場定例会議で事前に検討項目を整理し、工程表や写真、実物見本やカタログなど打合せに必要な資料を用意します。

外壁塗膜の洗浄や剥離、タイルや石材の清掃など試験施工を実施し、監理者の承認を得てから工事を進めることが大切です。特にタイルや石材は薬剤との相性が悪いと焼けやムラ、表層の荒れが発生する恐れがあり、注意が必要です。また、特殊な材料や構造のマンションの場合も試験施工は重要になります。

大規模修繕工事では、施工者検査、監理者検査、管理組合検査の順で実施します。管理組合の検査は、足場解体時(マンションの形状によっては数回にわたるケースもあります)や竣工前に検査を実施します。指摘事項は検査表にまとめ、引き渡しまでに是正工事を完了させます。その他、各住戸にはアンケートを配布し、バルコニー内を中心に居住者の確認を受け、指摘箇所を是正後、確認印をいただく流れとなります。